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2-顔面筋の運動訓練(リハビリ)
●温める(冷やさない)こと…

○治療2週間目、医師に「リハビリとか何かした方が良いのでしょうか?」と聞いたところ、“顔面筋の運動訓練”の図を渡されました。
 一般的には、発症後2週間は何もしない方が良いとされているようです。これは前出のように、抗ウイルス薬、ステロイド薬投与による入院点滴治療の2週間で神経の障害(変性)の度合いが決定されるので、それまでは不適当な刺激や無理な力を加えない方が良いということだと思います。また、運動訓練も顔面筋が動き始めてから徐々に行うとされているようです。
 私は完全麻痺の状態だったので、まったく動かせない場合は何もすることが無いなと考えていたのですが、仮に私の顔面筋が動き始めるのが3カ月後になったとすれば、顔面筋の萎縮等はどうなのかと心配になりました。

 そんな時、友人Fから「長時間のドライブをした時、窓を開けて顔面片側に風を受け続け、冷えたことが原因で顔面神経麻痺(ベル麻痺)になった」と聞かされました。
 高齢と糖尿病でリスクの高い私です。何もしないよりも、温める(冷やさない)ことだけでも、顔面神経をより自然な状態に再生させることにつながるのではないか、多少でも顔面筋の萎縮や拘縮を防げるのではと思いました。
 電気診断法では発症後10日で数値がピークに達します。そのあいだ、神経の障害(変性)は進んでいるのでしょうが、同時に軸索の再生の準備も始まっています。私は発症10日目から、蒸しタオルで顔面を温め始めました。

●運動訓練を始める前に

○できるならENoG(electroneurography)の検査を受けてください。麻痺発症7~10日後ぐらいから行います。神経障害(変性)の程度やおよその予後を知っておくことも、治療やリハビリに必要だと思います。

○通常、顔面筋の運動訓練は鏡を見ながら行うと指導されているのですが、麻痺して動かない歪んだ自分の顔を見つめながらの運動が、はたして精神的に良いものでしょうか?
 患者は鏡を見るたびに、不安に襲われ、予後を心配して早く治したいと焦ります。鏡を見ながら運動を行うと、健常側の顔面筋を使って麻痺側の顔を無理やり動かそうとしたり、動かすべき部位以外のところに不自然な力が加わります。動かない目を閉じようと、歯をくいしばるようなことが、病的共同運動の引き金にならないかと心配します。特に、私のように完全麻痺のような状態であれば、神経がある程度再生してきて顔面筋と正常に連携するまでは、鏡を見ないで行う方が良いのではないかと思いました。

 健常側の神経と顔面筋はそのままに、麻痺側に病的共同運動が起らぬよう注意をしつつ、元の自然な状態に再生させるにはどうすれば良いのかと考えて、次のように段階的な方法で顔面筋の運動訓練を試してみました。

STEP 1.神経の再生を第一とし、顔面筋と顔面神経の自然な連携をめざします。

STEP 2.共同運動が起きぬよう、パーツ別の動きを心がけ、徐々に顔面筋の回復を。

STEP 3.鏡の前で左右対称をチェックし、バランスの取れた表情の固定化を。


●顔面筋の運動訓練(リハビリ)の注意

○以下に顔面筋の運動訓練図を示してみます。
 これは私個人のリハビリの経験を基に、病院・医学書等いくつかの顔面筋の運動訓練図を分析して新たに作ったものであり、医療関係の裏付けはありません。患者の皆様におかれましては、ご自身の判断と責任において行うようお願い申し上げます。
 また、掲載イラスト、内容記事等の無断転載を禁じさせていただきます。

顔面筋の運動訓練最終完成
顔面筋の運動訓練その2最終完
顔面筋の運動訓練その3最終完

○私は麻痺発症の10日後からSTEP1.を始めました。顔面筋の運動訓練とすれば時期が早いのではと思われるでしょうが、意識しなくても健側は普段色々な表情をしているわけですから、その範囲の中での運動であればかまわないだろうとの考えです。また、前出のように温めたいという気持ちが強くあったからです。
 1日3回毎食後に行いました。食事の時は目を開いて、なるべくまぶたを動かさないように気をつけて咀嚼し、病的共同運動が起きるのを防ぎます。
 運動の前に全身の力を抜き、蒸しタオルで温めて、顔面全体の緊張や食事で疲れた口まわりをリラックスさせます。力を入れすぎないで、普段の表情ぐらいの感じで動かします。
 私のように完全麻痺に近い状態で、麻痺側がまったく動かせなくても、麻痺側が動き出す前から健側にも目なら目だけ、口なら口だけ動かすクセをつけておくことで「病的共同運動」を回避するとともに、蒸しタオルで温めることで神経の再生をうながし、顔面筋の萎縮も防ぎたいという考えがベースにあります。

 動かせなくても焦らずゆっくりと軽く、イメージトレーニングのつもりで行います。疲れを感じるようなら無理をせず、運動訓練はしないで温めるだけでも良いと思います。

●運動訓練の後はU字カバーを

 運動が終わったあとは、顔面がつっぱらないように保湿用のローション等を塗り、トイレ用U字カバーを巻くことをお薦めします。耳の帯状疱疹にかからぬよう、軽く巻きます(帯状疱疹が帯状疱疹として他人にうつることは殆どありませんが、水疱瘡に罹ったことのない大人(成人の約5~8%)や赤ちゃんや子供には、水疱瘡として感染することがあるので(主に接触感染)注意が必要です)。
 U字カバーを巻くことで顔面の保温とともに、麻痺して下がった頬と口を少しでもリストアップして、通常に近い位置で神経が再生されるのを待つことが良いと思ったからです。

 U字カバーを巻くのは恥ずかしいと思うでしょうが、これは私のイチ押しなので、日中巻くことができない環境にある人も、夕食後にはぜひ行ってください。圧迫しない程度に軽く巻きます。

 少し危ない人のような写真に見えるので、目を隠させていただきました。

U字カバー完成

 顔面神経の再生とともに、STEP2、STEP3へと移行しますが、
実際の症状や治療、リハビリの状況がわかりやすいように
3-の闘病日記・経過記録もぜひご参照ください。

○尚、私事ではありますが、私は糖尿病治療の為に15kg 減量し、その分シワシワっぽくなり、顔面筋の運動訓練をすることで、よけいにシワが増えるかなと思っていたのですが、運動を続けていくうち、5カ月を過ぎる頃から顔のシワが減り、若くなったと言われるようになりました。今現在は週2・3回、夕食後か就寝前に蒸しタオルなしで行っています。個人差はあるでしょうが、治癒した方も左右対称のバランスチェックを兼ねて、時々顔面筋の運動訓練をすることをお薦めします。

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[2010/02/14 15:17] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
<<1-顔面神経麻痺のしくみと治療 | ホーム | 3-1日記・顔面麻痺発症から治療開始>>
コメント
感謝!!顔面麻痺
はじめまして。38歳の独身男子?です。

4日28月ぐらいに風邪みたいな軽い頭痛の症状があり30日に味覚の異常。

5月1日に朝の歯磨きうがいの際にぴーゅーっと!!水がもれ、昼に近所の脳神経外科に来院

診断結果は『顔面麻痺』その後、血液検査で、水疱瘡ウイルスによる『ハント症』と病名が判明しました。
治療は
ステロイドの投薬パルス療法9週間です。

いろいろな病院を周りましたが、地域で一番大きな病院では『人事を尽くして天明をしるしがない』といわれてしまいました。

症状は、見た目でははからないくらいですが、完全麻痺です。今なお一向によくなりません…

針治療や、ブロック注射も考えましたが、結果選択しなかったのは、このブログの成功体験が大きいです。自分の自然治癒力に掛けてみたいと思い、毎食後のマッサージや、便座カバーでのリフトアッフをしてます。


このブログを作ってくれたあなたに感謝してます。このブログがなかったら、僕は今頃どうなっているのかなと思うと。

付き合っている彼女は病気について調べたわけでもないのに『絶対治るから心配してない』なんて、脳天気に遊んでます。また、愚痴ですが…

今は、自分の体を信じてリハビリに励んでいます。もし治らなかったら手術かすればいいかなと。とはいえ不安はあるので、まぁ、なかなかわりきれないのが本当の心境ですが。


何か、もしアドバイスが頂けたら嬉しいです。

病気コレクターみたいですが健康はどうですか?手術はしたんですか?
[2010/05/17 11:40] URL | モノクロ #- [ 編集 ]
 いただいたコメントを何度も読み返しています。

 はじめに「ステロイド・パルス療法」という治療法が、顔面神経麻痺ではあまり一般的ではなく、パルスという言葉から、電気治療ではないかと勘ちがいされる方がいるかもしれませんので、説明をさせていただきます。

 「ステロイド・パルス療法」は膠原病や腎臓病等に使われますが、顔面神経麻痺では、麻痺が高度な場合に、炎症や浮腫が更に悪化するのを防ぐ目的で使用され、通常メチルプレドニゾロン点滴静注1000mg/1日を3日間連続で行い、その後は休みの期間を取り、これを1クールとして、副作用と体調管理に十分注意をしながら、くり返して行う治療法です。

 コメントでは、5月1日に顔面神経麻痺を発症し、その後、血液検査の結果でハント症候群と判断できたとのことですから、帯状疱疹の出ない「無疱疹性帯状疱疹(ZSH)の不全ハント症候群」ではないかと思います。(5月17日現在までに帯状疱疹が出なかったとすれば)
 当ブログの4-1「無疱疹性帯状疱疹(ZSH)の不全ハント症候群」と「ベル麻痺」の識別、抗ウイルス剤治療について…もご参照ください。
 ハント症候群では抗ウイルス薬の早期治療が重要なのですが、帯状疱疹が出ていなかったので、「ステロイド・パルス療法」を選択されたのだと思います。

 また、毎食後マッサージをしているとのことですが、顔面を強くもむようなマッサージは決してしないでください。
 ブログにも書いていますが発症初期の顔面筋の運動訓練は、普段する表情以上の力は入れないで、マヒ側が動かせなくてもイメージトレーニングのつもりで行いました。マヒ側の顔面筋が動き出すまでに、健常側にも目なら目だけ、口なら口だけを動かすクセをつけておくことで、病的共同運動等の後遺症を予防しようという考えです。決して無理をせず、基本的には蒸しタオルで顔面を温める(顔面を冷やさない)だけでも良いと思います。

 私の場合は電気診断法のエレクトロニューロノグラフィー(ENoG)検査をしていないのですが、顔面神経の障害の程度と後遺症の出る可能性を知っておくことはとても大事で、その結果により、治療法やリハビリの方法も変わってくるものだと思います。
 ブログの「1-顔面神経麻痺のしくみと治療」の中の「顔面神経麻痺のしくみと後遺症について」で、概念図と大まかな説明をしています。
 顔面神経麻痺の発症から17日目ですから、正確なENoGの最低値が出ないかもしれませんが、エレクトロニューロノグラフィの機器のある病院を調べて検査を受けられることをお薦めします。自分の状態を知るのは勇気がいることですが、後々のことを考えると、積極的にハント症候群と向き合う方が良いかと思います。

 えらそうなことを言っていますが、私は勇気のない小心者なので、いまだに唾石症の手術から逃げています。

 ご幸運をお祈りします。
[2010/05/17 22:33] URL | ともたも #- [ 編集 ]
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